前回のつづきです。
脳は、主に8つの番地に分かれているというお話をしました。
あらためて、それぞれの番地とその特性
主な脳の番地
思考や判断に関係する脳番地
感性や社会性に関係する脳番地
話したり伝えることに関係する脳番地
体を動かすことに関係する脳番地
耳で聞くことに関係する脳番地
目で見ることに関係する脳番地
物事や言葉を理解するのに関係する脳番地
覚えたり思い出すことに関係する脳番地
そして、1〜4の番地のトレーニングは主にインプットに対して有効ということをぜんかいまとめましたが、今回は後半です。
5〜8のアウトプット系のトレーニング
その名の通り、聴覚のトレーニングです。具体的には、「雑踏の中で、話したい人との会話が聞き取れる」こういった能力をアップさせることにあります。
聴覚は「聴きたい」ことを聴こうとします。そうすることで脳が活性化すると。
会話の中で、話し手の背景を推察し、質問することや、想定することで、「話をすること」の能力をアップさせることになります。単に聞くだけではなく、聴きたい情報を経てアウトプットすること。
これが聴覚系脳番地のトレーニング方法です
会話すること、会話を記録すること、反芻することも効果的と言われています。
何かを見る、動きを捉える、区別する などで鍛えられる番地です。
結果的に発達する能力としては、良いものなのか悪いものなのかを視覚的に判断する能力。
いわゆる「目利き」に相当するものかもしれません。
じっと、町の看板でしりとりをしていく、自分はもちろん表情をよく観察する。
例えば絵を描く能力で一番必要な能力は画力と思われがちですが、じつはこの「見る力」観察力が実に大切だったりします。人の顔色を伺う、ちょっとした心境の変化に気づくなど、そういった野力も高くなります。
あの人はなんでいつも黒い服を着ているんだろう。
こんな口癖がある。
など、実際の心理はともかくとして、なんでなんだろうと考えてみること。そういうトレーニングです。
段取りを立てて行動すること、整理整頓、部屋の片付けなどにも、上記の例とは違って、理解系の脳番地を鍛える効果があります。
考察することで理解力が向上するので、学習した時の習熟度が高くなります。
そう聞いただけで、この能力はもっともっと伸ばしたくなりますね。
逆に言えば、いろんなことに疑問を持たなくなることで、いろんな気持ちや環境の変化に気づきにくくなるということも言えるでしょう。
最後は、記憶に関する脳番地です。記憶といっても知識、感情、運動など、さまざまな記憶があります。
言語に基づいて記憶を形成する。映像や図形、文章や非言語を右脳、左脳で使い分けて記憶される。これが知識の記憶。
激しく感情が揺さぶられたことや、泣いたり笑ったりしたことはしっかりと記憶に残っていますよね。これが感情の記憶。
自転車が乗れるようになったり、つまずかずに階段の上り下りができたり、運動学習能力における記憶、これが運動の記憶。
要は、誰でも日頃から行っていることであり、新しい知識に触れること、運動に触れること、感動することなどで鍛えられる脳番地です。もちろん、質も量も求められますが、ポジティブに取り組むことが必要でしょう。
結果、わかりやすい例で言えば、「もの忘れ」がなくなる。これは耳が痛い。最近の課題です
どうでしょう。考えてみれば、特に特殊なことはなくって、人間には人間に本来備わっている機能で、これだけの能力が向上できます。
とにかく、インプットで本読む!映画を見る!アウトプットで作品を作る!人と話す!ということも決して悪いことではありませんが、一つ一つの脳の構造を意識して取り組むことで、普段行っていることのバージョンアップが図れるんではないでしょうか。
スポーツもそうだと思いますが、足が速いだけの人はいません。必ずそれにまつわるバランスも能力アップが図られているはずです。
脳は化学であり、日進月歩でどんどん新しいことが解明されてきています。
どうか、この知識をきっかけに、あなたがよりやりたいことができるように、自分自身をアップデートして行っていただくことにつながれば!
たまには真面目なことを書くのもいいね!笑