大雨降る日本列島ですが、今日の大阪は束の間の晴れ間です。
さてさて、人気がそんなにになり、伊丹谷さんに聞いてみる行動経済学ですが、上から目線で言いたいわけではなく、この行動経済学、なぜ人がモノを買うのか、欲しくなるのか、商品を提供する側は徹底的にそこを攻略してきます。
このブログにも実験的にGoogleの広告が表示されますが、見る人によって全く違う表示(みる人の履歴に合わせてGoogleが最適な広告を表示します)
そこで、今日は、プライミング効果について書きたいと思います。
プライミング効果とは
事前に見聞きしたことがその後の判断や行動に影響を与えること
こう書くと物事の定義なので難しく捉えがちですが、実際の身の回りの例を元に見てみましょう。
例えばの話、
2つのグループを作って、激しいスポーツをさせたとします。
Aのグループには、キンキンに冷えたポカリスウェットを見えるところに置いておきます。(終わったら飲んでいいよとは言ってない)
Bのグループには、何も置いていない
結果は、Aのグループの方が全員の走行距離の合計が長かった。
そんな事例があります。
もちろん、Aのチーム、Bのチームに頑張った理由を聞いても、ポカリのことを何も言わない。
明らかに違う行動をしているのにもかかわらず、本人たちに自覚がない。
事前の情報、しかもそれがちょっとしたことでも解釈を左右する。ってわけです。
広告の最大の目的は商品を売ることである。
広告はクリエーターにとって自己表現の場でもありますが、先の通り、最大の目標は商品を売ること。そこに使用されるいかなるクリエイティブもその目的のためでないといけない。
多くの人は、商品をなぜ買ったのか、よくわかっていない。
いろんな断片的な情報をつなぎ合わせ、それが頭の中で急にコネクトされたときに行動に現れます。
特に子供の頃からテレビで広告を見続けると、知らず知らずのうちにどんどん無意識の情報が刷り込まれていきます。
スーパーで子供の目線の高さに商品があったとき、それは発動し、欲しいと思うわけだ。や、わけです。
CMなどでも、洗剤は「白くなるイメージ」「爽やかな花の香り」「起用されている芸能人の香り」とパッケージを連携させ、緻密な計算で商品を商品棚に並べます。多くの場合、商品棚に並ぶ際の指示は、大手チェーンの場合、ほとんどメーカーからの指示があると思って間違い無いです。
商品を選ぶまで、平均的に要する時間は、0.2秒と言われています。正直、熟考しているとは考えられない。
生活の中にあるプライミング効果
よく、健康食品などメルマガのアンケートの質問で「健康のために気を付けていることは何ですか?」とか、車の試乗やカタログ請求をしたときに、「乗り換えのご予定はありますか?」などと聞いてきますよね。
これがプライマーとなり、消費者に「車買ってください!」と言って構えられるのではなく、車を買おうとさせる方に意識を持っていくことで、一気にでは無いにせよ、車を買い換える方へ意識を持っていきます。
車のディーラーに行ってください。間違いなくこのプライミング効果で攻めてくるはずです。笑
そんなもん、新車の方がいいに決まってるし、新機能満載だし、欲しいか欲しく無いかで聞かれたら欲しいに決まってますからね。
他の使用用途
ここまでは、広告やマーケティングの方法で述べてきましたが、もっと自分の生活の中で役立てることもたくさんあります。
例えば自己暗示。
仕事や家事で、作業効率が良かった時間帯や、その前後の様式を記録しておく。
例:朝9時に起きた時は、午前中に事務作業が終わった
例:喫茶店で仕事をする時はあの店のあの時間帯がよかった
そうすることで自己暗示がかかり、無意識のうちに行動をその時間に合わせていくようになります。
要するに、余計なことを考えずにシンプルに行動に移せるというのが精神衛生上も、脳の負担を考えてもいことずくめです。
プライミング効果のプライマーとは下地のことです。塗料とかの下地。
結構簡単な手法なので、是非生活の中に取り入れてください。
私が多用しているのは、AmazonのEcho Spot
現在は、Echo Showとして販売されています。
時計が割とメインですが、スキルと呼ばれる機能(スマホでいうところのアプリ)を入れることで様々な操作が可能です。
自宅の電気を「ただいま」の一声で一斉にオンにしたり、「頑張るぞ」の一声で、仕事場の電気を電球色から白昼色に切り替えます。
脳は本当にシンプルで影響を受けやすいので、こう言った便利機能を使用することを超絶お勧めするぜ!
その分、何も考えずに楽天お買い物マラソンとか見てたら、プライミング効果の猛者どもがあなたの財布をスカスカにするまで合法的なカツアゲをしてくるのでご注意ください。笑
それでは!